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Channel: 対人恐怖症を克服するのブログ
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対人恐怖症について考える⑥

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対人恐怖症は、日本では非常にポピュラーな症状です。
みなさんも、一度ならず何度かその名を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
対人恐怖症は、その名の通り、他人と接する場面において強い不安感や緊張感、恐怖心を覚えるもの。
ちょっと人見知りで、人前だと緊張するという人は、
「えっ、じゃあ私って対人恐怖なの?」と不安を感じるかもしれません。
しかし、人見知りな人がみんな対人恐怖症というわけではありません。
対人恐怖症の場合はその不安感の程度が非常に強く、日常生活にも支障をきたしているケースが多いのが特徴的です。

成育歴が影響する?
対人恐怖症の人は、神経質で怖がりといった性格傾向が見られるようです。
これは、子供の頃の分離不安(幼稚園や保育園に行く時、なかなか母親と離れられなかった)も関係しているのだとか。
また、幼稚園や学校で先生に叱られたことなどがきっかけとなって、
人前に出るのが怖くなったり物が言えなくなったりなどの症状が表れているケースもあるのだそうです。
つまり、ここ数年のストレスが原因で起こるだけではなく、
幼い頃の出来事が今の症状に影響を与えている可能性もあるのです。


ストレスフルな女性は要注意!
対人恐怖症で通院する人は20代~30代の女性が多く、その数は男性の2倍とも言われています。
確かに、この年代の女性は、就職や結婚、出産といった社会的活動でストレスを感じることも多いはず。
仕事や人間関係でストレスを抱え、それが原因で発症しているケースも多いようです。
一般的に、対人恐怖症を発症しやすい人は自意識が人より強く、
「他人からどう見られているか」ということを気にし過ぎてしまう傾向があります。
そのため、人に認められようと頑張り過ぎてしまうことも多いのです。
頑張っても認められない…そんな状況に追い込まれると、
「自分は駄目なんだ」と自己否定に走り、どんどん自分を追いつめていってしまいます。
その結果、人と接する際に過度の緊張や不安を感じるようになり、
動悸、発汗、赤面、手脚の震えといったストレス症状が表れてくるのです。
普段から自分に厳しく、上手にストレスを発散できないというあなたは要注意!
一人で頑張りすぎないようにしてくださいね。



、「他人の目が気になる」という自意識の強まりが発症の一つの原因になっています。
そのため、思春期を過ぎ、社会人として様々な人間関係のトラブルを経験していくうちに症状が弱まっていくケースもあります。
しかし、症状が強く残る場合には放っておいても症状は改善されません。
専門医を受診し、以下のような治療を受けることがベストです。

・薬物療法
 対人恐怖症に特徴的な不安感や恐怖心、動悸、震えといった症状は、薬を服用することによってかなり良くなります。
 一般的に、うつ病の薬として知られているSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬がもっとも効果的であると言われています。
 また、クロナゼパムといった抗不安薬は緊張や不安をやわらげる作用があり、これも対人恐怖症に効果があります。
 加えて、震えや動悸、発汗などの症状を除去する働きのあるβ遮断薬も使用されます。
 特にβ遮断薬は、会議やスピーチなど人前で話をする時のみ服用するといった使い方が多いようですね。
 このように薬をうまく活用することで不安な状況にもうまく対処できるようになり、失いかけていた自信を取り戻すことができるのです。

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